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大阪でも起こる!雨漏りの原因になる「凍害」って?

  • 大阪でも起こる!雨漏りの原因になる「凍害」って?

大阪は積雪が少ない地域ですが、1・2月は最低気温が5度以下になる日も少なくありません。特に寒さが厳しい日は「凍害」に注意が必要です。凍害とは、寒さによって起こる災害のことで、屋根においては瓦などの屋根材が凍りつくことで屋根材が破損する状態を指します。今回は、寒冷地でなくても注意しておきたい凍害について詳しく解説します。

 

雨漏りや屋根材破損の原因に?凍害を防ぐ方法

屋根材に凍害が発生すると、雨や雪で屋根瓦の温度が一気に下がると破損します。これは、水分を含んだ屋根材が凍ることで体積が増え、剥離が起きるためです。瓦やスレートといった屋根材は、表面についた傷や経年劣化が原因で、防水性が落ちた部分に雨や霧といった水分が染み込みます。そして、内部に水分を含むようになってしまうのです。ここでは、凍害を防ぐ方法を紹介します。

 

凍害の主な症状

・ポップアウト

表面に含まれる骨材粒子などが水分を含んだまま膨張し、円すい状に剥離します。凍害の初期症状です。

・スケーリング

コンクリート等の中に含まれる水分が凍結・融解し、表面が剥がれ落ちます。

・ひび割れ

屋根材の中で水分が凍ることで体積が膨張し、ひびが入ります。

・崩落

コンクリートや瓦が塊となって落ちてきます。屋根の中の防水シートや家屋の建築材がむき出しになるため、建物にとって非常に危険な状態です。早急に対処しましょう。

 

凍害対策

・水が染み込まないように屋根材をガードする

屋根材は塗装を施すことで防水性を向上させる役割があります。塗装が剥がれているときや、新築・リフォーム時から年月が経過しているときは早期に塗り替えて凍害を防ぎましょう。

・定期的なメンテナンスを実施する

凍害を予防するためには、適切なタイミングでメンテナンスを行いましょう。屋根の塗装や瓦に異変を感じたときはもちろん、築10年以上経過している建物も専門業者に診断してもらうと安心でしょう。内部の状況や経年劣化は目視で確認できないことも多いので、定期的に診断をお願いするのが有効です。

 

凍害対策にぴったりな屋根材とは

瓦や化粧スレートなど、屋根材にはさまざまな種類があり、その特性や吸水率も種類によって異なります。凍害を防ぎやすい水を含みにくい屋根材を紹介します。

 

石州瓦

一般的な粘土瓦の吸水率は10%以上ですが、「石州瓦」は5%前後と吸水率が低いため、凍害が比較的起きづらい傾向があります。また、石州瓦の表面は「来待釉薬」でコーティングされているので、雨水が染み込みにくい性質があります。

 

金属製の屋根材

粘土・セメント等の土由来の屋根材は、新品の状態でも水分を含んでいますが、金属製の屋根材であれば水分を含むことはありません。「水分を含む屋根はどうしても心配」というときは金属製の屋根材を選択しましょう。

 

屋根はとにかく点検・メンテナンスが大切!

  • 大阪でも起こる!雨漏りの原因になる「凍害」って?

屋根は常に雨風にさらされており、長年住んでいる家では屋根材が破損してしまうケースもあります。定期的な点検・メンテナンスが家を長持ちさせるための秘訣です。

 

凍害は大阪でも起こりうる

「大阪はそれほど寒くないので、凍害は起きないのではないか」と考える方もいるかもしれませんが、それは勘違いです。凍害は積雪とは関係なく、屋根内部の水分が凍結することで発生します。また、日陰になりやすい場所や水はけの悪い場所も凍害が発生しやすいと言えるでしょう。大阪はもちろん、温暖な九州地方でも起きている現象です。

 

定期的な点検で屋根の破損だけでなく、雨漏りも防ごう

屋根は意識的にチェックしないと目が届きにくい箇所なので、雨漏りに気付いて初めて凍害が発覚するケースも考えられます。凍害による屋根の破損や雨漏りを防ぐためには、定期的に点検を行い、劣化している部分を補修しておきましょう。雨漏りまで進行すると修理・工事費用が高額になることも珍しくありません。定期的な点検・メンテナンスで屋根を長持ちさせ、工事費用のコストを抑えましょう。

 

屋根のセルフチェック

屋根のメンテナンスを行うかどうか悩んだ際は、以下のポイントを参考に屋根のセルフチェックを行いましょう。

・屋根にひび割れや崩落がないか確認する

・屋根材の変色・塗装の劣化が見られる

・長期にわたって屋根の点検・修理・メンテナンスを行っていない

・棟部が曲がっている

 

「自分では判断できない」「自信がない」と感じる場合は、専門業者に点検を依頼しましょう。業者を選定する際は「瓦屋根工事技士」「瓦屋根診断技士」等の資格を持った職人が在籍する業者を選ぶと安心です。

 

凍害対策を検討している場合は、東大阪瓦産業にご連絡ください

凍害が起こっていない状態でも、屋根材が水分を吸収すると屋根の劣化が早まります。また、水分が染み込んだ状態のまま放置していると、屋根材そのものが変形してしまうケースもあるため、早めに対策を講じることが大切です。

 

冬の冷え込みや積雪が気になる場合は、凍害対策を検討しましょう。点検やメンテナンスが必要な際は、資格を保有したプロの職人が修理から塗装まで対応する、東大阪瓦産業にぜひご相談ください。

監修者情報

監修者情報

渡士 兆文(わたし よしふみ) 東大阪瓦産業株式会社 代表取締役

雨漏り修理・雨桶工事・屋根工事業者として、東大阪市を中心におよそ12万件にのぼる施工実績を持つ「東大阪瓦産業株式会社」代表取締役。一般社団法人 全国日本瓦工事連盟に加盟し、「瓦屋根工事技士」「瓦屋根診断技士」の資格を持つ経験豊富な職人と共に、質の高い技術ときめこまやかなサービスを提供。昭和47年創業以来、屋根メンテナンスのプロフェッショナル集団として地域への貢献に努めてきた。
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