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地震に強いのはどんな屋根?リフォームで耐震性を上げるには

  • 地震に強いのはどんな屋根?リフォームで耐震性を上げるには

内閣府の防災情報では、地球上で発生するマグニチュード6.0以上の地震のうち約2割は日本で起こっていることが指摘されています。政府の地震調査委員会は、2018年2月9日に南海トラフ地震が今後30年以内に発生する確率を従来の70%から70~80%に引き上げたほか、中部圏・近畿圏直下地震の懸念もあるなど、関西圏周辺に限定したとしても、大きな災害がいつ起きてもおかしくない状況です。

マグニチュード6以上の巨大な地震になると建物の損傷が懸念されますが、中でも住宅の耐震性に関わる重要な項目のひとつとして注目すべきなのが屋根の重さです。リフォームで建物全体の耐震性を上げ、揺れによる家屋の倒壊や屋根の落下を防ぐために、屋根の軽量化を検討しましょう。

 

屋根が重いほど地震の揺れは大きくなる

地震の揺れは建物の高さが高いほど、そして屋根の重さが重いほど大きくなります。なぜなら建物の重心が高くなり、全体のバランスを欠きやすくなるからです。特に瓦屋根は1坪当たり約150kgもの重量があるので、地震で屋根が大きく左右に揺れればその重量が大きな負担となり、柱や壁に亀裂を作る一因となることも。従来の日本家屋に多い瓦屋根にはこうした耐震性の懸念が存在するのです。

そこで検討したいのが「屋根の軽量化」です。日本瓦は風雨に強いため、昔ながらの住宅には多く使われていますが、住宅の耐震性能が不十分だと地震の際に躯体が屋根の重さに耐えられず倒壊するリスクがあります。瓦屋根のなかには地震の際あえて瓦が落ちやすいように施工されているものもありますが、落下によるケガのリスクを考えるのであれば、地震が起こる前に軽い屋根に葺き替えておいた方が安心といえるでしょう。

 

地震から家を守るための屋根リフォーム

  • 地震に強いのはどんな屋根?リフォームで耐震性を上げるには

日本家屋に多い瓦屋根を地震対策でリフォームする場合は、「スレート屋根」や瓦屋根の約10分の1の重さとされる「ガルバリウム鋼板」などの屋根材が適しています。

 

軽量で家屋への負担が少ないスレート屋根

スレート屋根とは、セメントと繊維材料を高温高圧下で成型し、その上から塗装を施した屋根材です。1坪当たりの重量は約70kgと瓦屋根の約半分なので、地震の際も躯体に負担がかかりにくくなります。スレート瓦にもさまざまな種類があるので、施工業者と相談して住宅に合った素材を選びましょう。

 

ガルバリウム鋼板は台風にも強い

ガルバリウム鋼板の重量は1坪当たり約17kgと、スレート瓦と比べても非常に軽量です。暴風雨に対する耐久性は瓦の次に高いといわれています。台風が多い地域にお住まいなら、暴風に備えてスレート瓦からガルバリウム鋼板へのリフォームを検討してもいいでしょう。

スレート屋根からガルバリウム鋼板にリフォームする場合は、スレート屋根の上から屋根材を取り付ける「カバー工法」で工期や費用を抑えることができます。しかし、カバー工法ではリフォーム前よりも屋根が重くなり、かえって地震の影響を受けやすくなってしまうので、耐震性を優先するならカバー工法ではなく葺き替えを選択しましょう。

 

屋根リフォームで大切な家を災害から守りましょう

2018年6月の大阪府北部地震、同年9月の大型台風では、多くの住宅に瓦の落下や屋根の飛散、雨漏りなどの被害がありました。大きな災害のあとは屋根材本体や足場の供給が不安定になり、業者にも修理の依頼が殺到するため、通常よりも修繕に時間がかかります。災害による被害を最小限に留めるためには、地震が起こる前の屋根リフォームがおすすめです。

大阪・兵庫・奈良エリアを中心に12万件の施工実績を持つ東大阪瓦産業では、屋根リフォームに関する相談・お見積もりを無料でうけたまわっております。まずはお気軽にお問い合わせください。

 

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監修者情報

監修者情報

渡士 兆文(わたし よしふみ) 東大阪瓦産業株式会社 代表取締役

雨漏り修理・雨桶工事・屋根工事業者として、東大阪市を中心におよそ12万件にのぼる施工実績を持つ「東大阪瓦産業株式会社」代表取締役。一般社団法人 全国日本瓦工事連盟に加盟し、「瓦屋根工事技士」「瓦屋根診断技士」の資格を持つ経験豊富な職人と共に、質の高い技術ときめこまやかなサービスを提供。昭和47年創業以来、屋根メンテナンスのプロフェッショナル集団として地域への貢献に努めてきた。
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